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徒し野へ
月殺しの夜
鵺も啼かずば
歩けども今際の森
三千世界の夜明け前
かごめのなかのめ
花咲ける賽河原
いとし濁世
此岸にて

あの子この子も羅刹の子
椿の縊死を笑ひたる
沙汰止みの間に
後ろも正面
修羅の糸
世迷え血迷え
手のなる木の下で
此処は鬼の細道じゃ
呪ひが嘘を喰らふのさ

雛のいない庭
逝く春の寄る辺
誰れそ彼の影を踏む
朝が背骨に透けること
わたしをめくらにしたくせに
斯くして雨は分かたれる
お前を燃やす炎の名は
それでは末路で
灰の中の楽土

うつくしき欠乏
偽物の冬が醒める
かなしい鱗を持つひと
どの夜も泪も裸足に沁みるけど
水底を夢む
あの海の色も匂いもほどけたら
星盗びとに伝えてください
花冷えのゆれるころ
ひかりこぼるる