沈黙と明滅
夜を吠える
雨下の肖像
戯画としての春
山姥切長義
木洩れ陽のひそむ雨
指先から波立つ透明
花の名の福音にのせて
山姥切長義
和毛の陽だまり
睥睨せよ青嵐
名指しの碇星
春隣を歩いてゆけば
大倶利伽羅
痛くないまじない
悪いことを教えて
混ぜても蝶にはならないよ
音符の不時着する日なた
岩融
ふたり余白を踏みしめて
まなじりの火傷に触れたなら
華胥の実の青きこと
へし切長谷部
暁闇の先触れ
傷痕を這いずる光
月もしとどに頽れて
三日月宗近